適応障害
はっきりとしたストレス因に反応して、情動面や行動面で症状が出てくる障害と言えます。
どんな症状がみられる?
適応障害だけに特徴的な症状というものはありません。
ですので、症状のみをみて診断することはできません。先述の通り、ストレス因は漠然としたものではなく、はっきりとわかるものである必要があります。
たとえば、恋愛関係が破綻した、失業した、などです。ストレス因がただひとつのこともあれば、複数が重なっている場合(例:仕事での著しい困難と夫婦問題)もあります。
季節的に多忙になる仕事のようにストレス因が反復したり、慢性疼痛疾患にかかっているなどのようにストレス因が持続することもあります。
これらストレス因にさらされてから、3ヶ月以内に症状が出てくると言われます。
そして、ストレス因がなくなれば、それから6ヶ月以上症状が続くことはありません。
ストレス因やそれによる結果が続く場合は、適応障害による症状もまた持続することもあります。
適応障害だけに特徴的と言える症状はありませんが、比較的見られる症状としては以下のようなものが挙げられます。
・気分がおちこむ
・不安
・不眠
・自律神経の不調
・社会的に引きこもる
・死にたい考えがうかぶ など
これらにより、ストレスと比較して考えられるのとは不釣り合いに苦痛が強かったり、日常生活や職業生活などで大きな支障をきたしてしまいます。
治療
症状に応じておくすりを使うことがあります。また、精神療法もおこなっていきます。
ストレス因が引き金になっていることから、ストレスそのものを解決していくのも有効でしょう。
医師とよく相談しながら、治療を進めていくのが良いと思います。